放電加工において最も課題となるのが加工時間です。製品形状によっては数種類の電極を有して加工します。電極作製→放電加工に時間がかかるほど金型コストも大きくなります。そこで従来の銅に固執せずグラファイトも選択肢することで大幅な時短となりコスパに大きく貢献することができます。
加工条件は同一3Dモデルによる電極作製、使用工具および精度設定も同一条件で加工しました。
加工条件:材質S50C/荒・仕上げ 各1個/深さ 9ミリ/放電目 10μ
黒鉛 荒加工:37分/仕上げ加工:10分
銅 荒加工:2時間40分/仕上げ加工:45分
1つの形状を作るのに数種類の電極を使用します。芯だしの回数が多くなればなるほどヒューマンエラーの発生確率が高くなります。
SKTテクニカではsystem3R社製のマスター治具を使用することでNC加工機と放電加工機のワーク座標をリンクさせ芯だし回数を最小限にして手間やリスクを減らし、より精度の高い加工を行っています。
電極素材をグラファイトにする利点
「試作費用を極力抑えたい」「とにかく日数がない」「成形数が少ない」などのご要望にはA2017/A5052材による加工の提案をしております。一般的なアクリル注型と違い50C材での従来型の寸法精度・成形条件も同等で使用ゴム素材にも制限なくプレス成形が行えます。
A2017:ジュラルミンと呼ばれ、2000系合金を代表する材質で鋼材に匹敵する強度を持っています。
A5052:中程度のマグネシウムを含有するアルミ合金の代表で中程度の強度を持っています。
アルミ材に対してグラファイトによる放電加工もお任せください!
従来の50C材などの放電加工と同様。表面粗度はむしろアルミ材のほうが肌理細やかで安定しています。
金型・部品加工向けCAMシステムやMazak VCN-530CHSで、お客様の特急対応や工数削減、複雑な加工など細かな製品の仕様変更に対して臨機応変に 対応が可能です。
CG CAM-TOOL、CAM-TOOL
Mazak VCN-530CHS
Mazak VCN-530CHS
CAM-TOOL は、金型加工を幅広くサポートするため、穴加工、2軸加工、3軸、固定5軸、同時5軸をラインナップ。システムの拡張性を高めるため、「モジュール」を追加する方法で、業務に合わせたシステム構成 / 要件への変更が可能です。CG CAM-TOOLは、高精度・高品質はそのままに、簡易操作を追求した、 中・小物サイズの金型や部品加工を目的としたSOLIDWORKSアドインのCAMシステムです。
アルミ材から鋳鉄、鋼に至る幅広い切削が可能、2枚扉による幅広いフロントドアの開口部テーブルへの寄りつきの良さや、大型窓などにより段取り作業が向上するハイスペックなハードを用意しております。
SKTテクニカは、1999年にゴム製造メーカーの自社金型製造部門として稼働を開始しました。移動通信機、OA機器、自動車、医療用外観部品などシリコン・各種合成ゴム製品用の金型を作製してきましたが、昨今激変する日本の製造業において柔軟に対応すべく、2014年9月に独立し各種ゴム素材成形の経験を活かし従来の金型屋さんとはひと味違う「ああしたい」「こうしたい」「こんなのできる?」など、お客様のニーズを”カタチ”にするお手伝いを全力でサポートさせていただきます。
創業から約50年のゴム成形メーカーでシリコンをはじめ合成ゴム各種の混練り、各仕様の金型での成形、品質管理、営業などの経験を活かし弊社では見積依頼に対しご要望に応じて従来の50C以外の金型素材による複数案のお見積りにも対応させていただきます。どうぞお気軽にご相談ください。
会社名 | 株式会社SKTテクニカ |
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住所 | 〒340-0013 埼玉県草加市松江5-5-1 TEL:048-935-3458 FAX:048-931-8496 |
代表者 | 代表取締役 柴田哲也 |
資本金 | 1,000,000円 |
営業品目 | ゴムプレス金型の製造/アルミ材ゴム試作・簡易型の製造/ゴム製品・各種金属部品の製造 |
設備 | 3次元CAD SolidWorks:3台/CAM-TOOL : 1台、CG CAM-TOOL : 1台 三菱重工M-V5C:1台、FANUC α-T14iD:1台、FANUC α-T14iB:1台 放電加工機 三菱電機EX22E:1台、三菱電機EX8E:2台/汎用フライス 春日製作所FX-800:1台/汎用施盤 滝澤鉄工所 TSL-550:1台 Mazak VCN-530CHS : 1台 |
お客様のご希望、ご予算に応じてご提案いたします。
「この製品をどうにかしたい」というようなご希望などご相談ください。お見積もりは無料です。
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